キンモクセイと健康

キンモクセイと健康

キンモクセイ

秋の香りを代表する樹木といっても良いでしょう。
そして綺麗な橙色の花を咲かせ、道行く人を振り向かせます。
そんなキンモクセイですが、お酒やお茶はもちろん、香水やダイエット、睡眠効果など様々です。
ちなみに香りが良く、綺麗な花で健康にも良いのであれば虫がつくのでは?と思われがちですが、全く逆で忌避効果があります。たで食う虫も好き好きでハナアブだけは好きなようですね。
それではそれぞれの健康との関わりについて見ていきましょう。

 

 

漢方薬:日本では医療用医薬品としてはないようです。中国では販売されているそうです。睡眠や食欲に関係する脳内物質であるオレキシンの成分を抑えられたりすることなどから開発・販売されてもよさそうな気もします。今後に期待しましょう。

 

生薬:桂花
花を摘み陰干しする
効能・効果 低血圧の改善・不眠症・健胃

 

お酒・お茶:桂花陳酒・桂花茶
桂花陳酒は居酒屋・バーなどでも気軽に飲める「桂花陳酒」ですが、白ワインにキンモクセイの花を漬け込んだもの。
「ワインはダメだけど、カクテル、リキュールなので飲みやすい」という理由で選ぶ方も多いのでは?
確かに甘みがあり香りも高いので飲みやすいですが、アルコール度数は約15%ほどあるそうです。

 

桂花茶「キンモクセイ茶」はハーブティの一種ですね。
効能・効果については生薬と同じく、低血圧の改善・不眠症・健胃の他、ストレスなどにも良いようです。
そして「抗酸化作用」があることも研究の中で分かっています。
最近は医療用医薬品でも、魅力の一つとしてとってつけたように「抗酸化作用」をうたっておりますが、要は「老化を防ぐ」ということで、その効果はジャスミンティー以上らしいです。

 

香水・芳香剤
トイレの香り=キンモクセイの香りとなったのは1970〜1990年代とのことです。この20年間でその世代の人たちには定着してしまったようですね。
そしてその次の世代はトイレの香り=ラベンターの香りというふうになったとのこと。今では石鹸の香りが人気らしいです。
しかし、時代は回り巡ってまたやって来るもので、しかも「本物志向」の現代ではキンモクセイの香りがまた復活してもおかしくないはずです。
一度開発しているものであるので価格帯も高騰しないでしょうし、何よりも効能・効果が素晴らしすぎる!匂いを嗅ぐと痩せるなどという噂がもし広まった時、一大ブームが起こる気もします。しかもキンモクセイは1990年ぐらいまでのトイレ芳香剤ですから、すでにかなりの年数が経っており、そのことを知らない世代が多くなってきています。本物のキンモクセイは1年に1回10月ごろにわずか1週間花が咲くだけですから、香りとしてもそれほど溢れかえっていないはずです。

 

今回は「キンモクセイと健康」との関わりについて一部ご紹介しましたが、実はキンモクセイには他に様々な効果があるとされています。眼精疲労、解毒、利尿、抗炎症作用etc.
風水としても金運などに良いらしいですね。
私自身も今までキンモクセイを単なる香りの強い花と考えていましたが、今度剪定の時を利用して花をいっぱい集めてみようと思います。生薬やお茶にするのは難しいですが、芳香剤としてパックに詰めておき、それを車、部屋、玄関、トイレに置いておけば、消臭はもちろん、ダイエット効果、老化防止、不眠、健胃、ストレスの改善など役に立つのであれば嬉しいですね。

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