同定・覚え方
植物の名前を見分けることを同定といいますが、簡単なようで簡単でないのが植物です。
まず、簡単な気がする理由は一つは生活と共にあり、ある程度は学校や自宅、あるいは職場でなじみがあるからです。簡単でない理由は種類がかなり多いこと、幹、葉、花などどの部分を特徴として覚えればよいかはっきりしないことです。これは「慣れ」が一番ですが、そうは言ってもまず知らなければ、慣れも確認もあったものではありません。そこで基本的な「葉っぱ」による覚え方をお伝えします。
まず、樹木には@「針葉樹」と「広葉樹」があります。ナギ(マキ科)やイチョウのように針葉樹でありながら広葉樹のような葉をもつものも中にはありますが、基本的にはどちらかの見分けはすぐにつくはずです。
次にA「落葉樹」と「常緑樹」の違いがあります。これは冬になればすぐに分かりますが、普段は分かりづらいです。しかし、落葉樹の葉は比較的薄くて大きい、常緑樹の葉は肉厚があり小型というのが一般的です。
そしてB葉の形がギザギザ(鋸歯)かなめらか(全縁)かというのも見極めポイントです。
最後にC葉が交互(互生)に付いているか向かい合って(対生)付いているかというのも重要です。
例を出してみましょう。
EX.桜
桜は@広葉樹A落葉樹BギザギザC交互となっています。
しかし、だから桜と結論付けは出来ないですが、かなり絞り込みが出来た状態であることは確かです。
EX.キンモクセイ
キンモクセイは@広葉樹A常緑樹BなめらかC向かい合うとなっています。
実は桜と違いこの4つの組み合わせは種類も少なく、ここまで来れば選択肢はごくわずかです。
この他にも、形が手のひら型(モミジ等)やイチョウのような特殊分類のようなもの、竹やソテツのようなものもありますが、それらは悩まなくてもそれぞれの植物を見れば分かると思います。
ただ私自身も今では例えばクスノキや桜を見れば、幹から判断します。
この後にようやく、クスノキ科のどの種類とか桜の中のでもソメイヨシノか山桜かなどの分類分けを考えていくのが同定ですが、ある程度できるようになれば、今度は面白いので覚える速度が加速していくはずです。まずは一つの山を越えてみましょう。頑張ってください。
ちなみに私への質問コーナーではこのような「同定」に関しての質問も受け付けています。
写真を添付の上メールしていただければ返答したいと思います。
竹の同定・覚え方 |
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ツツジの同定・覚え方 | ||
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