自然環境と健康を考える

竹の管理

竹

まず竹の寿命についてふれますが、モウソウチクでは12、13年、マダケでは13〜16年と言われています。それに比べて道端の竹などはわずか1年ほどで枯れてしまうものも多いようです。
すなわち、竹は植え場所、施肥、水やりなどの管理によって、長くも短くもなる代表と言えます。

 

植え付け:時期はバンブー類は夏と秋に筍が出ますので、5月頃に茎を2/3に、枝を1/3に切り詰めて植えます。
タケ・ササの類は地下茎のみを植える場合は3月に行います。
クマザサとモウソウチクは上旬にし、ことにモウソウチクは細めの地下茎を用いるようにしましょう。
カンチク、シホウチクは秋に筍が出ますのでバンブーに準じて行いますが、地下茎のみの移植はまず困難です。
適地としては表土が深くて排水のよいことが大切です。
更に、冬の北風などの強風や強光線の当たらない場所がよいでしょう。
すなわち、北向きの庭か東向きの庭が最高で、西向きの庭は最低です。
なお、完成竹を植え付ける場合は1〜2年生のものに限ります。
また、地下茎から出た茎の基部は細く、もろいのでちょっとひびが入ったり、曲がったりしただけでも活着しないことにも注意してください。
しかし、植え付けに関しては、竹には日本だけでも600種類以上あり、各々に合った時期というのもあるため一概には言えません。

 

繁殖:一般的な水極め(水を入れながら土をついて植え付けていく方法)のような植え方はしてはいけません。根鉢の下まで丁寧に土を突きこんでやります。

 

ポイント:植え付けのポイントは密に植えることです。奇数本ずつ組むのは言うまでもありません。
また、竹は排水のよい場所を好むので、葉と地被がぬれるだけでよいです。1日1回葉水をやりますと、葉から「エチレン」というホルモンを出し、いっそう締まって見違えるほど緑が美しくなります。
そして竹は比較的単調になりがちですので、支柱を立てて強風でも倒れないようにすると共に斜めにしたり、「絞りの効用」を効かせたりして単調さを破ることに努めましょう。

 

病害虫:竹は組織が硬く病害虫の被害は少ないといえます。古い竹の間引きを行えば、ほとんど心配はないでしょう。害虫で心配なのは以下の二種類です。
・タケケムシ(タケノホソクロバ)
被害を防ぐには5月と7月の各上旬にスミチオン粉剤を散布します。匂いを嫌って産卵しません。発生してしまえばスミチオン乳剤を散布してください。
・タケノスゴモリダニ
ニッソランのような殺ダニ剤を10日おきに2〜3回散布してください。

 

土壌と施肥:まず必要なのは排水がよく、耕土が深く、有機質に富んでいることです。例を出しますとクマザサの美しい隈は、有機質の多い土地でないと望めません。そしてやせ地に多く施肥をしてもかえってマイナスになることが多いようです。
施用する時期は、筍の出る1か月前と、6〜7月にかけてですが、穴を掘って分肥するようにします。
冬の間は根の吸収力が衰えており、施しても流用するだけなので避けるようにしましょう。

トップページに戻る

関連ページ

クスノキの管理
植物の剪定時期、水やり、防寒対策などについて見ていきます
梅の管理
植物の剪定時期、水やり、防寒対策などについて見ていきます
キンモクセイの管理
植物の剪定時期、水やり、防寒対策などについて見ていきます
マツの管理
植物の剪定時期、水やり、防寒対策などについて見ていきます
クチナシの管理
植物の剪定時期、水やり、防寒対策などについて見ていきます
ツツジの管理
植物の剪定時期、水やり、防寒対策などについて見ていきます

トップページ 花言葉・植物名由来・言い伝え